当山常念寺は、今より420年以上前の天正年間に、不動山明王院として開創。
当山第三世代に、時の山形城主最上義光公を大壇越に、義光山明王院常念寺と
改称され、慶長四年には後陽成天皇の御宸筆を、さらに正徳元年には
中御門天皇の御宸筆(現存)を下賜され、山形の浄土宗の
触頭として隆盛を極めました。
その後、当山は再三の大火に遭遇し、明治維新により寺領も失い、一時は
荒廃の一途を辿りましたが、檀信徒の皆様、御参拝にみえる皆様の
御懇念により、今日まで法灯をお伝え申し上げることが出来ました。
さて、当山の客殿は、山形県西川町(川土居村)にあった
旧真言宗安仲坊の本堂でした。
この安仲坊が明治維新後に廃寺となった際、本堂を譲り受け、当山へ
移築したものが、客殿として現存しております。
安仲坊とは、鎌倉時代の武将・大江親広ゆかりの寺院であり、
また親広の父・広元の位牌を祀る朱印寺でもありました。
大江広元の位牌は本堂と共に当山へ移り、現在は位牌堂にて
尊置してあります。
当山でも、明治二十七年の山形大火後、翌二十八年から
昭和十八年までの間と、昭和二十年春から同四十二年までの、
実に七十年間にわたって仮本堂の役割を担っておりました。
間口十一間、奥行五間、当初は草ぶき屋根で、欄間には菊水を彫刻、
大変古色豊かで文化的な建造物です。
しかしながら、百数十年経ちました今日、客殿の雨漏りや耐震問題が
いよいよ課題になって参りました。
つきましては、浄土宗開宗850年に当たる2024年を目処に、客殿の
整備改修を発願致します。
皆様方には広くご縁を結んでいただきたく、まことに恐縮ながら、
御奉賛をお願い申し上げます。
御寄進を頂きました皆様の願意は当山の寄進帳に留め、日々の勤行にて、
阿弥陀様にご祈念申し上げます。
当山へ御参拝の折、また遠方の方は振込による御寄進を受付ております。
■振込先
郵便振替:02450-7-14397
(名義)義光山 常念寺
銀行振込:山形農業共同組合 本店 普通預金 0014780
(名義)宗教法人 常念寺 代表役員 渥美正俊(アツミ マサトシ)
お振込くださった方は、お名前、差し支えなければご連絡先、
お願い事(先祖菩提、家内安全等)をお知らせください。
ご供養させていただきたく思います。
当山へ直接参拝くださり、御寄進にいらっしゃる場合は、客殿よりお声がけください。
住職 敬白