建造物、石碑のご案内

■本堂

再三の火災に遭遇したため、昭和四十三年秋に鉄筋コンクリート造りの現在の本堂が完成しました。
左外陣はジュウタン敷きで、椅子敷きにもできる和洋折衷です。
欄間(正面六枚 脇間四枚)の彫刻は、新潟県長岡市在住の仏師、金子率雲氏(本名武雄)の手になるものです。
天井絵は、京都の織物で百率図です。
外陣天井には埋め込みの拡声装置、火災報知器、避雷設備も完備しました。
面積は八七坪(二七六平方メートル)です。
本堂内景観
本堂天井蒔絵

梵鐘堂 和田信濃大掾藤原国次作・元禄十一年(一六九八)

■鐘楼堂

梵鐘は太平洋戦争時の供出が免除されたもので、
元禄十一年(一六九八)洛陽三條釜座の治工、和田信濃大掾藤原国次作です。
この工人は、浄土宗総本山知恩院の大梵鐘を鋳造した八人のうちの1人です。
施主は常念寺総旦那、取持人和久井助左衛門、同家来十衛門、道仙坊との陰刻があります。

■尊義康公供養塔

無念の死を遂げた最上義光の嫡男義康の菩提寺でありながら、これまで
墓所はもちろん供養塔もありませんでしたが、没後四百回忌に相当した平成十四年八月、
観音堂前に建立しました。
施工はナイガイメモリアルで、重厚かつ近代的なものであります。

安仲坊(客殿)

■客殿

明治二十七年の山形大火後、翌二十八年から昭和十八年までの間と昭和二十年春から
昭和四十三年まで仮本堂となった現在の客殿は、もと西村山郡=土居村点 (現西川町)にあった
旧真言宗