1.年間を通して拝観いただける寺宝
■善光寺分身如来
この本尊は一光三尊仏といい、信州の大本山善光寺の本尊と
大きさもお姿も同じものです。明治二十四年(一八九一年)
来月二十一日から一週間にわたって、福島·山形·秋田三県の仏教界から、
当山の四十四世成頓上人が選ばれて善光寺に赴き、宮様への御親教の栄に浴しました。
その時、大本願(浄土宗)の伏見宮三女久我誓円尼法主から拝領したものです。
■運慶作伝不動明王
開山以来の仏像がこの不動明王立像です。
開山良雄上人が奉じて、現在地に小庵を建て、浄土宗の教えをひろめると共に
護摩祈祷も行っていたといわれてます。この時が天正十一年(一五八三)です。
この不動明王は、木造一尺五寸で開山堂に安置してあります。
2. 定めた期間のみ拝観いただける寺宝
■中御門天皇の掛け軸
お正月期間のみ掲示。
お正月期間のみ掲示。
■宗祖法然上人蓹絵伝四軸
絵で見る法然上人の一代記です。この御絵伝は、浄土宗総本山知恩院の絵師、
北村半三郎秀隆の筆で、安政四年(一八五七)完成。
同年四月、知恩院七十一世萬誉大僧正によって開眼法要が厳修されたものです。
4月の御忌のみ掲示。
絵で見る法然上人の一代記です。この御絵伝は、浄土宗総本山知恩院の絵師、
北村半三郎秀隆の筆で、安政四年(一八五七)完成。
同年四月、知恩院七十一世萬誉大僧正によって開眼法要が厳修されたものです。
4月の御忌のみ掲示。
■曼荼羅
お彼岸(春・秋)のみ掲示。
■お盆
地獄絵図
3. 原則秘蔵としている寺宝(特別展示など会期中のみ公開)
■最上義光公寄進 膳部一式、湯沸かし茶釜など
■日鑑(にっかん)
江戸時代、徳川幕府の宗教政策として地方別、宗教別に「触頭」制を設け、
寺社奉行を通じて法令、伝達、宗門内の出来事を上申させました。
これが一般に「日鑑」と呼ばれる記録です。
現存のものは、享保十八年から慶応二年までの三十八册があります。
内容は寺務、本山等からの通達が大部付で堂すが、山形城下でたびたび
火災があったこと、旱魃があり大掛かりな雨乞いが行われたこと。
宝暦の大飢饉、借金返済に関する紛争、寛政の改革、天保改革に関する物価統制、
戊辰戦争に至る世情などが記載されています。